「バリアフリー改修 大阪市F邸」

バリアフリー改修
リフォーム実績No.016

【設計・施工のポイント】
 施主様はパーキンソン病を患っており,敷居や手すりなど日常生活動作(ADL)に不便を感じており,その改善のために今回のリフォームを行いました。
 日当たりの良い広縁を主寝室にして,トイレへの動線を短くするために,洗面台と小便器を設置。大きなはきだし窓を断熱サッシに取り替えて,温水床暖房やエアコンを設置し,建具なども使いやすいように改善しました。必要各所に手すりも取り付け,移動しやすいようにしました。

・建物構造:木造2階建て
・施工場所:玄関・廊下・和室・広縁・屋根
・工事期間:2007年11月(16日)
・工事金額:550万円
・施工場所:大阪市城東区
・備   考:TOTOフェアリー洗面台
        YKKapエピソード・松下電工リビエ

before   after  
介護リフォーム
介護リフォーム

押入部分を撤去して,居室スペースとして拡張。

患者さまの主寝室として利用するスペースとなります。

ここにベッドを置きます。

呼び出しのための緊急ブザーも設置。

床材はトステム「ハーモニアス木目12」を採用。

介護リフォーム
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既設出入口部分に,車いす対応型の洗面台と,小便器を設置。イージーオーダーでの小便器用手すりも取り付けました。

主寝室に手洗いと小便器を設置することで,患者さまの動線を短くし,移動による転倒などリスクも軽減できます。

来客時はロールスクリーンで小便器を隠すことも可能です。

介護リフォーム 介護リフォーム 和室の一部の壁を解体して,巾1,400の上吊式の片引戸を取り付け。

   <広縁から>
介護リフォーム 介護リフォーム 上吊式なので,開閉もスムーズに行え,大型のサポートハンドルもつかみやすい形状になっています。

  <和室側から>
介護リフォーム 介護リフォーム 廊下側からの上吊式の引戸。細かめの井桁格子は,両面組子にしたため,内外からも上品に見えます。

  <廊下側から>
介護リフォーム 介護リフォーム
玄関スペースの床も同時に張り替えた事で,和室との入口の段差も解消しました。

  <玄関側から>
介護リフォーム 介護リフォーム 玄関の上がり框の段差を軽減するための手すり。昇り降りを配慮した形状となっています。

  <玄関側から>
介護リフォーム 介護リフォーム

雨戸付きのはきだし窓を断熱サッシに取り替え。

 <YKKapエピソード>

介護リフォーム

4枚建てのガラス障子を4本レールにすることで,開口寸法が大きく取れるようになりました。

両面組子の井桁格子。

介護リフォーム

上吊式片引戸。

両面組子の井桁格子。

和室の雰囲気を損なわないように心掛けました。

介護リフォーム

片引戸を開けた状態。

廊下との段差もなくなり,敷居でつまずくこともありません。

介護リフォーム

和のテイストも残したモダンな仕上がりになりました。

サッシの把手は大型のサポートハンドルを採用。開け閉めがらくらく操作できます。

介護リフォーム 規格サイズだと合わないため,イージーオーダーでTOTO製の小便器用手すりを取り付けました。
介護用ベッド 介護用ベッド。
シューズボックス シューズボックス
玄関スペースには車いすなどの補助用具の置くスペースがないので,今までは廊下部分にシューズボックスを置かれていました。シューズボックスを取り替え,腰高まで持ち上げることで,シューズボックス下に車いすを収納でき,かつ,その下に手すりを取り付けることで,上がり框の昇り降りにも使えるようになりました。シューズボックスは松下電工のLiviEコンポリアを採用。
介護リフォーム 介護リフォーム
介護リフォームに続いて,家具など荷物置き場だったスペースに床暖房を入れて,明るい書斎スペースとして,2期工事を行いました。

当然,バリアフリーです。畳とフロアとの段差はありません。
介護リフォーム 介護リフォーム
梁補強を入れて,今まで邪魔になっていた柱を取り除きました。柱をなくすることで,スペースの有効利用が図れます。
介護リフォーム 介護リフォーム
壁に強度がなかったために,下地補強板を入れて手すりを取り付けていましたが,壁下地補強をして,どこにでも手すりが取付できるようにしました。
介護リフォーム 介護リフォーム
ペーパーホルダーの位置を変えたことで,紙が切れやすくなり,すごく使いやすくなったようです。
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パソコンなどをする書斎スペースとして生まれ変わりました。
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洋服づくりを職とするオーナー様が作られたかわいらしいクッションをソファーに置いています。