ホルムアルデヒドとは・・・

☆室内汚染物質の元凶、ホルムアルデヒド!

新築住宅へ入居,または家を改築してから身体の不調や異常を訴える人が増えています。最近の調査によると,マンションや戸建てによらず、新築住宅の多くから1.0ppmを超える高濃度のホルムアルデヒドが検出されています。ホルムアルデヒドは可燃性で無色ですが,独特の臭いを発します。人は通常1.0ppmを超えると臭気を感じることができますが,敏感な人は0.5ppm以下であっても感じます。次の表はホルムアルデヒドが人体へ及ぼす影響を示したものです。(1%=10,000ppm)

【ホルムアルデヒド濃度と人体への影響】
ホルムアルデヒド濃度
(ppm)
症   状
0.01
粘膜の中程度の刺激
0.03〜0.05
中程度の目の刺激
0.05〜0.06
半数の人が臭気を感知
0.08
世界保健機構のガイドライン
0.16〜0.45
目や鼻、のどのしゃく熱感、頭痛
0.24
5分の1の人に軽度の不快感や結膜刺激
0.41
3分の1の人に軽度の不快感や結膜刺激
0.81
94%の人に結膜刺激、鼻やのどの乾燥感

※日本化学工業協会資料より作成

WHO(世界保健機関)では,人体に有害なホルムアルデヒドの許容範囲を
0.08ppm以下と定めています。

 この発ガン性の高いホルムアルデヒドが人体に及ぼす影響はたいへん大きく,特に皮膚や目,鼻の粘膜への刺激が強いのです。また、呼吸器系の疾患や神経障害,生殖機能障害なども引き起こします。最近では,アレルギー性皮膚炎(アトピー)や喘息を引き起こす原因であることも分かってきています。ホルムアルデヒドが30ppmを超えると,肺炎や呼吸困難といった症状を引き起こし,60ppmを超えると死亡に至ります。ホルムアルデヒドなど微量の化学物質に対して長時間接触していると,一定のレベルまでは何の症状も現れませんが,一度アレルギーを起こすようになると,微量の化学物質に対して過敏には反応するようになり,今まで何もなかった合成繊維などの石油化学製品にまでもアレルギーを引き起こすようになる。これが“化学物質過敏症”の発症です。

<<前へ

1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6

次へ>>